絵本 更新日 2018.01.28

話題の育児マンガ「東京シングルファーザーズ」って?

漫画家の横山了一さんがツイッターで投稿している育児漫画です。単に育児漫画というだけではなく、奥さんに逃げられたシングルファーザーの奮闘記という点に興味が注がれています。顔は強面ですが心優しい隣人(星野海)に助けられながら、育児の大変さを身にしみながら感じる男性目線のストーリーが多くの読者を生む魅力となっています。

作者の紹介

漫画家の横山了一さんは、北海道釧路市出身です、2002年から漫画家としても活動を開始しました。デビュー当時はアクの強いギャグ漫画を習慣ヤングマガジンで連載していました。東京シングルファーザーズの内容を見ていると、「もしかして作家はシングル?」と思わせるのですが、私生活では同業者の加藤マユミが伴侶として存在しています。

東京シングルファーザーズの内容

これまで育児はすべて妻に丸投げしていた主人公が、あるとき妻に逃げられたことから物語は始まります。シングルファーザーというのは、地味でどちらかといえば「暗い」イメージがあるのですが、漫画の世界ではコミカルに、そして少々の哀愁を漂わせ物語は進んでいきます。

小宮圭太は28歳の会社員です。30手前の働き盛りの男性と赤ちゃんを置いて逃げる妻という設定には深い言及はありません。あくまでシングルファーザーの奮闘ぶりと、隣人のシングルファーザーとのリアルな子育て談義が共感を持てる内容となっていて面白味があります。

これからどうするんだ…という嘆き

汗と涙と赤ちゃんの泣き声が画像から聞こえて来そうな漫画の一コマには、普段は男性が感じ取ることができない「母親の苦労」がにじみ出ているのです。育児を通してなぜ、奥さんが逃げてしまったのかを自問自答している様子には申し訳ない気持ちや後悔の念が感じられます。なんとも言えない感情が漫画のセリフとして読み手に飛び込んできます。

隣人のヤクザ風男性(星野海)/25歳もシングルファーザー

シングルファーザー同士の友情が奥のテーマに流れている漫画は数少なく、「パパ友」奮闘記とも言える物語は、ある意味女性目線よりも愛情をたっぷりと子供に注ぐ様子がひしひしと伝わってくるものなのです。

シングルファーザーが「アカチャンホンポ」に行く

シングルファーザー二人がアカチャンホンポで買い物をしている姿を想像するだけで、頑張りと努力が感じられる場面は印象的でした。夜泣きに困る主人公が、隣人にそっと助けられる夜泣き編は、心をほっこりとさせてくれます。

反省と努力を繰り返しての子育て

育児を一手に引き受けたからこそ、妻の苦労がわかるという辛口な設定は、世の父親たちに大きなインパクトを与えることでしょう。この漫画を読んだときに、「ウチも出て行かれないように手伝おう」と素直に感じる男性が多いことを祈ります。育児とは、本当に参加しないと絶対にその大変さを感じることはできないものなのです。

シングルファーザーが奮闘する姿を男性目線で読み進めるときに、起きてしまった「妻に逃げられる」という状況を修復する時間よりも、今やるべき子育てに没頭しながら試行錯誤をする姿や、妻への反省を深く語る部分には、不器用な優しさを感じずにはいられません。

育児を通した父親としての成長

28歳の主人公と25歳の隣人が織りなすシングルファーザー物語は、主人公の汗と涙を感じられる名作です。「育てる」ということにセオリーはなく、必要に迫られて、見よう見まねで努力をしている主人公が、少しずつ子育てができるようになる内容には、本当に胸打たれる場面がいくつもあるのです。